2014年8月17日日曜日

CD250レストア日記 その6 ~エンジン腰上のバラし~

←その5 ~ジョイ厨~

さて、前回軽く洗浄したエンジンを

部屋の中に入れたった
平常業務時にこんなマネはなかなかできないので、全社的にお盆休みに突入したこのタイミングを狙ってエンジンをバラしていきます

ロッカーアームピンの固定ナットを外す

サイドカバーの固定ネジ(左右4本ずつ)を外す
固いのでショックドライバー使う

サイドカバーが固くて抜けないので先にヘッドカバー外す

一番上はゴムマット(ガスケットA)
その下に見える金属製の板がガスケットB
ヘッドカバーガスケットAとBは360°クランクと180°クランクで品番が違うんだけど
パーツリストの図を見た感じだとこれは180°クランク用?っぽい?

ま、気にしないでいきましょう
どうせこれはパーツ出ないし(問い合わせ済み)
ヘッドカバーガスケット外すとカムシャフトとロッカーアームが見えました

R側の(タコメーターギア側の)サイドカバー外した
きっちり嵌まってるのでゴムハンマーでコツコツしながらちょっとずつ浮かせて抜きます

 こっちはL側(ポイント側)妙に固い

ようやく外れました

ここまでですでに1時間経過
先が思いやられる…


ロッカアームを外します
この後カムシャフトを抜くんですが、カムスプロケットの位置を合わせるのにダイナモカバーを外さないといけません

しかしまだオイル抜いてないんだよねこのエンジン
オイル抜かずにカバー外すとジェネレータのとこからオイルだだ漏れなので先にエンジンオイルを注油口から抜きます
こんなこともあろうかと小さい灯油ポンプ買っておいて良かった

そして洗って用意しておいたペットボトルへ

うーん真っ黒
規定量は2Lのはずなのにペットボトル5本分取れた


パカッ
うーんやっぱりちょっとオイルこぼれたね
内側がマグネット、外がステータコイルとCD50とは配置が逆なのな


ダイナモローターを回して


おっとその前にカムスプロケットの固定ボルトを外さないといけません
対角に2ヶ所あるので回しながら外す

片方はノックボルトになってます

そしてダイナモローターのLTマークをステーターの合わせマークに…


ってそうだった…これは360°クランクで2気筒が同時に上下するからLTもRTもないんだった…
なのでただのT(トップ、上死点)に合わせます
ちなFはファイア、点火位置らしいです

ダイナモローターがTの位置に、そしてカムスプロケットのLのマークが上に来るように合わせます

 カムシャフトを引き抜く前にカムスプロケットとチェーンが落下しないように針金をかけておきます



「ガバナ合わせノックを上にしてR側に回しながら抜く」って書いてあったけど、そのガバナ合わせノックがよくわかんなかったので適当に合わせて抜いた
丸いリングはサイド方向のクリアランス調整シム
このシム、まだ出るかなぁ



そしてなんということでしょう…
これも

これも

これも

これも
全部のカム山にかじり痕がががが

なんでや…神様…
わしが何をしたと言うねん…

新品のカムシャフトなんか出ないだろうなーと思いながら気を取り直してカムケース外す



するとシリンダーヘッド

シリンダーヘッドの固定ボルト両サイド外す

シリンダーヘッド外すときはプラハンで叩く場所を気を付けないとフィン曲げます

燃焼室

ピストンのヘッド
ま、こんなもんでしょ
知ってた知ってた
だってプラグ真っ黒だったもん


カムスプロケット外す
案外キレイだね

カムチェーンテンショナー外す





そしてあとはひたすら…
叩く

叩く

叩く


小半日あらゆる角度で叩き続けたけどビクともしない
ラチがあかないので他の方法を考えてみることにして、一旦作業中断


シリンダーの中
クロスハッチは残ってないけど大きなダメージもなさそう
キレイなもん

ところが右側ピストンの吸気側のフチに妙な打痕が…
なんでこんなとこにキズがついたんだ…?
STDサイズのピストンなんてオークションでも出ねえぞ絶対
かといってオーバーサイズ入れてボーリングするほどの予算はないしなぁ…



で、どうやってもシリンダーブロックが外れないので一度帰宅
Webで検索したりTwitterで聞いたりした結果
  • オイルを付けながら気長に叩き続ける
  • ガスケットリムーバーに浸けて隙間にドライバーなどを差し入れて浮かせる
  • バーナーで炙る
  • 無かったことにする
というありがたいアドバイスを頂戴
同僚の元整備士にメールで聞いたら「先にピストン外せ」って言われたけど、まずシリンダーブロック外さないとピストン外せないんですがそれは…
とりあえず、ガスケットリムーバーもバーナーも持ってないので、すぐ実行できそうな「叩き続ける」を試すことにして再度事務所へ
小2時間ほどコツコツ、ドカドカ、叩きまくってみたところ…


やっぱり外れませんでした
あんまり遅くまでガンガンやってるとさすがに近所迷惑になりそうなので、この日は一旦終了


翌日
朝イチで事務所行ってあきらめ切れずにコツコツやっていると、昨日までのあれが嘘だったかのように意外なほどあっさり外れました
オイルを付けて一晩置いたのが良かったんでしょうか?わかりません

うおー!取れたぞー!やったー!
という気分

ピストン外す前にクランク穴をウェスで塞ぐ

ピストンピンのサークリップ抜きます





問題の右のピストン
ピストンリングはキレイに残ってました
キズは気になるけどこれ交換しちゃうのもったいないかな…


あっそういえばリングのクリアランス測るの忘れた


カムチェーンのガイドローラー
ボロボロです

スタッドボルトに良くわかんないものが巻いてあるけどなんなんだろう?

ついでにバルブも外したかったけどバルブスプリングコンプレッサーがないので後回し
ネットでは「クランプでも」って書いてあったりするけど、それなりのクランプ買ったらそれなりに高いし、冶具作る手間考えたら買った方が安いような気が…
まあバラす前に買っとけよ、という話ではありますが、ここはひとつじっくりとやっていこうかなと


それにしても室内だと涼しいし蚊もいないし最高です


→その7 ~エンジン腰下のバラし~

2 件のコメント:

  1. これお盆中に終わるの?w

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  2. もちろん終わらない!
    バラして直して組んで、今年中に終わるかどうかってとこかなー

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