2017年11月23日木曜日

CD50腰上オーバーホール その4 ~キャブレターの分解・洗浄~

←その3 ~エンジン組み上げ~


エンジンの方が無事始動を確認できたところでキャブレターを分解していきます
というのも、今回見られた症状は
  • バルブのカーボン噛み込みによる圧縮漏れ
  • オイルリングの固着とそれによるピストンスラップ
だったわけですが、そもそもの主原因が2,000kmのロングツーリングによる過負荷とその間のオイル管理の不徹底だったのは間違いないとしても、おそらく燃料調節が濃すぎるせいでカーボン堆積が増えたことが、諸症状の遠因だったのではないかと疑っているからです
もちろん燃調が薄すぎるよりは多少濃い方が良い、というのはありますが、プラグを見た感じ、素人目ですが明らかに濃すぎだったのではないかと

そうなると、そこを解決しないことにはまたすぐにカーボンが堆積して似たようなことが起きてしまいますよね、と
まあ単純にキャブレターの調整で済むような気もしますが、良い機会なのでキャブレターも分解・清掃してみようと思います

ということでマニホールドとキャブレターを取ります、取りました

どんどんバラして

スロットルストップスクリューも抜いて

バタフライバルブも外して

チョークレバーも引き抜きます

スロージェットを外し

メインジェットを抜きます

ボディはだいたいバラし終わり
CD250のCVキャブに比べれば単純な構造なのであまり悩むこともなくサクサクバラします

チョークレバーのこれ、外せるんだな、知らんかった

バラしたパーツを容器に入れて

前回の洗浄で捨てずにとっておいたサンエスK1洗浄液に漬けます

一晩置きます



翌朝

もともと茶色かったからこれもうわかんねえな

洗います

スチーマーで通路を吹いたりします

ジェット類

コンプレッサーのエアーで水気とゴミをとばして終了


組み立てていきます
寒いので室内で

フロート室のパッキン
今回キャブパーツ発注するの忘れてたので使いまわし

メインジェットホルダーに

メインジェット

スロージェット

エアスクリューつけて

ゆっくり止まるまでねじ込んで、規定値の1回転と5/8戻しにしておきます

チョークレバーのシャフトにスプリング嵌めて

戻します

キャップして

フェルトパッキンと樹脂ワッシャー嵌めて

ボディに挿し込む

なんかおかしいと思ったらシャフトとスプリングの位置を間違えてた

正しくはこう

チョークレバーのシャフトに

バタフライバルブ付けます

思いきりナメたww

チョークレバーの横のプレートも付け忘れてたわ

オッケーかな

フロートバルブを

フロートの切り込みに装着して

戻します
マニュアル記載の油面高さは18mm、ですが、樹脂フロートなのでベロを曲げて調整、ということはできません
規定油面になかった場合はフロートごと交換しないといけません
ていうか、そもそもフロートレベルゲージ持ってないから分からないんだよなwww
ということでヨシとします

フロートチャンバー戻してドレンスクリューねじ込みます

組み立て終了

エアクリ側

エンジン側
ガスケットちゃんと剥がしてないけど許し亭ゆるして(激寒フレーズ

スロットルバルブとニードル

軽く掃除して戻します
スロットルバルブはできるだけ傷つけたくないのでゴシゴシ擦ったりはしません

切り込みをスロットルストップスクリューの位置に合わせて挿し込みます

取り付け

インテークマニホールドのO(オー)リングはエンジン側と

キャブレター側、両方ガスケットキットAに含まれてるので交換

できました


さて、ついでにエアクリーナーエレメントも掃除します

まず、アースとイグニッションコイルを外します
こいつを取らないとフィルターが出てこない

3年半ぶりにエアクリ外しました
相変わらずクソみたいに外しにくいです
多少慣れたけどできるだけやりたくないこの作業

新品のフィルター用意してあったんですが、なんとこのエアクリーナーエレメントもそろそろ在庫僅少になってまして、気軽にポイポイ交換するわけにもいかないのでチェックしてエアーで吹いて元に戻します

戻す作業写真ないですが、外すとき以上にクッソめんどくさいです
コツは「なんとかして頑張る」


そんなこんなで吸気系の作業は終了

そして再び始動確認
あんま変わった感じしないですが、ヘッドナットも交換してピカピカになったので気分がいいですね

さて、ジェネレーターカバーも戻して、暖機して再びオイル抜きます

抜いたのがコレ
なにこれ、やばない?

プラグ
黒い
エアスクリューの規定値戻しではやっぱりまだ濃いのかなぁ

20Lペール缶で買ったウルトラG1が3年3ヶ月後のこのタイミングでやっと全部無くなったので、カインズオイルを買ってきました。598円

測って

ジャーっと
腰上オーバーホールしたので気分的に全交換量の800cc入れたんですが、案の定多すぎました
600cc入れて様子見ながら足せばよかった

ガソリンもなかったので試走がてらスタンド往復しましたがレバー変えたからかクラッチのフィーリングが驚くほど良くなりましたね

キャブレターも調整してエアスクリューの規定値1回転と5/8戻しから1回転と1/8から2/8戻しぐらいにしました
これでしばらく様子みます


<追記>
やっぱりまだ濃い目っぽいから、またさらに調整して1回転と6/8から7/8戻しまで薄くしてみた
7/8だとちょっと薄すぎかな?ぐらい
これで再度様子見


おしまい