2017年11月11日土曜日

CD50 腰上オーバーホール その1 ~バラし~

東北ツーリング以来、オイル上がり?症状なのかマフラーから白煙が出るようになり、オイルがすごい勢いで減るようになった我がCD50ですが、ついに重い腰を上げてオーバーホールをすることにしました
というか既に1台バラバラのまま組み上がってないCD250というバイクがあるわけですが、さらにまたCD50までバラしちゃってどうするんでしょうか、アホかな?
ま、長いので駆け足気味で行きましょーねー


エンジンバラす前に、こないだちょっと乗っただけでパンクをしてしまったので、またリアのパンク修理をします
9月にチューブを交換したばかりなのにやれやれ…

タイヤ外します外しました(10、14、19、23mm)
エンジンかかってるのはあとでオイル抜くための暖機

この後で腰上もバラすのでついでにオイルも抜きます(17mm)

プラグケーブルはずして

キックペダルを回してさらにオイル抜きます
いつもはこんなことあんましません、めんどくさいので

おっとフィラーキャップを外すのを忘れていた

キャブレターのドレンコックを回してキャブからガソリンを抜きます

スパークプラグを抜きます(16mmプラグレンチ)
よく考えたらキックペダル回す前に抜いときゃ良かった

焼け具合
案の定カブり気味
いまだにプラグの見方がよくわかりません
黒い→燃料が濃い
白い→燃料が薄い
ぐらいの認識

とりあえずドレンプラグを戻します

おもむろにタイヤ外し
タイヤレバーは3本あった方がラクな気がします
気のせいだったらすいません


これは宣伝ですがタイヤレバーはストレートが安いです

(STRAIGHT/ストレート) タイヤレバー 300mm 10-209
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
(STRAIGHT/ストレート) タイヤレバー 400mm 10-0400
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
送料高いのでAmazonじゃなくて店舗でセールの時に買ってください


チューブ抜きます


空気漏れ箇所は
ココでした
ちいさい

タイヤ側もチェックするとなんか刺さってました

なんだこれは
っていうかよく刺さったなこんなもん


他に穴はなさそうなのであとは普通のパンク修理

サンドペーパーでチューブの表面を荒らします

パッチに対してけっこう広めに荒らしておきます

ゴムのり

これもけっこう広めに塗ります

ゴムのりが半乾きになったぐらいで貼ります


ほんとは圧着用のローラーがあった方がいいんですが


↑こういうの

無いのでタイヤレバーでしっかりがっちりゴリゴリ押さえます
ココ大事

圧着完了
こういう感じでパッチの周囲が溶け込んでれば大丈夫です、知らんけど

エアー入れてチェック
大丈夫そうです

戻して


おしまい
この日はここまで


次の日

ジェネレーターカバーを取ります(8mm)

右ヘッドカバーのボルト(10mm)を緩めて、緩めたボルトの頭を小突きます

すると左ヘッドカバーが外れます
これはサービスマニュアル記載の手順

パカッ
だいぶ汚れてる
オイルがかなり汚れてるっぽいです

カムスプロケットが見えました

タペットカバー外します(17mm)

タペットさんこんにちは



エキゾースト側のタペットカバーも外して

裏を見る(特に意味はない)

下のタペットさんもこんにちは
挨拶は大事

カムチェーンテンショナーのボルトを緩めて抜きます(14mm)

カムチェーンテンショナープッシュロッドだったモノ達です

ジェネレータを回してカムスプロケットの合わせマーク(○印)をヘッドの切り欠きに合わせます
ここが上死点(ピストンが最も高くバルブが最も下がる位置)です

このときジェネレーターのTマークがクランクケースの切り欠きの位置にだいたい来ているはずです

ジェネレーターを押さえながらカムスプロケットのボルトを緩めます(8mm)

ボルトを外すとカムスプロケットが外れます

カムスプロケットを外すとカムシャフトのベアリングが見えます

さっき外したボルトを差し込んで引っ張ると…
抜けません
タペットを緩めてないからです
ていうか、先にヘッドカバーを外した方が良かったっぽい

タペットアジャストレンチが無かったので買ってきました

(STRAIGHT/ストレート) タペットアジャストレンチ 19-684
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート

まず付属の9mmのソケットでロックナットを緩めます

アジャストレンチでタペット緩めます

カムシャフトが抜けます

パッと見かじり痕はないです

ボルト緩めて(8mm)右ヘッドカバーも外します

プラハンで外からコツコツしても取れなかったので中からハンマーの柄で突いたら取れた

ヘッドカバー外します(10mm)

右下の1個だけ銅ワッシャーになってます
理由はいまだに謎


最後にシリンダーヘッドとシリンダーの間、シリンダーとクランクケースの間のガスケットにオイルを垂らして一晩置きます
こうすると外れやすくなると以前ツイッターで教えてもらいました


次の日
ガレージの中に入れました
狭い
あと暗い

まずマフラーを取ります(10、12、17mm)

インテークマニホールドを外して(8mm)から、ヘッドをどつき倒すとようやく抜けてきました
サイドカバーやタペットカバーを戻してあるのはどてくり回すときにまずいところに当たらないようにするため

燃焼室
案の定カーボンまみれ

エキゾーストポートにもカーボンが堆積してます

インテークポートにもカーボン染みが

カムチェーンの方まで黒ずんだオイル汚れがついてしまっています

ロッカーアームです

8mmのボルトを差し込んでロッカーアームシャフトを抜きますが
スカスカだったので傾けたら出てきました

取れました

ロッカーアームのカムシャフトとの当たり面です

こっちも
変な打痕やかじり痕などは無いですが少し磨耗してるかもしれません、知らんけど

カムシャフト
あらためて、かじり痕などはありませんでした
ベアリングの状態は良好

バルブスプリングコンプレッサーで

バルブを抜いていきます

まずは排気側から

うーんこれは…

思ったよりひどいな

バルブのラッパの底にもカーボンが堆積して刻印が見えなくなってますね
圧縮計無いし測ってないけどまともに圧縮なかったんじゃないかな

排気側ポート(見えない)
中にもカーボンびっしりです

次、吸気側

こっちはまだマシでしょうか
バルブフェースの当たり面が見えます

やっぱりエキゾーストバルブよりはマシっぽいですね
INとEXのバルブを比較してもあまり意味はないですが

刻印もかろうじて見えてます

吸気側ポートの状態(見えない)

外すとこ撮り忘れたけどシリンダー横のカムチェーンローラーも外します(10mm)

バルブスプリングの自由長を計測

バルブスプリング自由長(単位:ミリ)標準値修正限度
IN33.0833.34≦31.8
EX33.02

サービスマニュアルに「38.1以下交換」、と書いてあったので「5mmも足りない?そんなに足りなくなることなんてあるのかな」と思いましたが、別のページに31.8と書いてあるのに後から気付きました
しかし気付いたときには既に部品を発注した後で時既におすし
まあいいや
バルブステムの外径を測ります
マイクロメーターがないのでノギスで

バルブステム径(単位:ミリ)標準値修正限度
IN4.904.970~4.985≦4.92
EX4.90

ノギスの精度なのでアレですが規定値に0.02足りない…か

ロッカーアームのホールの内径

ロッカーアーム内径(単位:ミリ)標準値修正限度
IN10.16
10.000~10.015

≧10.10
EX10.14

これも規定値よりちょっと大きいですね

ロッカーアームシャフトの外径

ロッカーアームシャフト径(単位:ミリ)標準値修正限度
IN9.88
9.978~9.987

≦9.91
EX9.87

これも規定値に0.03~0.04ほど足りません
ロッカーアームの穴が10.14~16でしたからクリアランスは0.27~0.29と大きめ
カムシャフトはどうせ交換しないので(高いから)計測はしてません
忘れてただけですが


バルブガイドの内径はノギスでは測れなかったので分かりませんが、恐らく規定値より拡がってるでしょう
しかしバルブ・ロッカーアーム・ロッカーアームシャフト交換、までやると部品代がかなり高くつきそうです
さらにバルブガイド打ち換えとなるとシートカットをしないといけません
シートカッターはさすがにホイホイと買える値段ではなさそうで、中国製の安物でも1万4千円ぐらいします
ガイド交換も、ヘッドを200℃くらいに熱して焼き嵌めしないといけないですし、リーマーも必要になります
そうなると結構ハードルが高い話になってしまいますね

カムチェーンテンショナーのスプリングの自由長

カムチェーンテンショナースプリング自由長(単位:ミリ)標準値修正限度
103.2483.0≦77.0

標準値に対して20mmも大きいのはさすがにおかしいので記載ミスというより仕様変更でしょうきっと
正しい標準値は新品を取り寄せて測ってみないとわかりませんが

いちおうバルブとバルブスプリング、コッター、リテーナー、ロッカーアームとシャフトなど一式をINとEXに分けて洗浄に回します

ヘッドガスケットを外して

六角ボルト(10mm 要スパナ)とカムローラー(10mm)を外してからシリンダーをどついて抜きます

シリンダーボアの状態
縦傷入ってますがそんな深い傷でもなさそうです

シリンダ内径は


シリンダ内径(単位:ミリ)標準値修正限度
39.02/39.02
39.005~39.015

≧39.05
39.00/39.02

こちらもシリンダボアゲージがないのでノギス計測
サービスマニュアルでは上中下の3ヶ所でそれぞれX、Y方向を計測する、となっていますがノギスだと中は測れないので上下のみ計測

雑な計測ですが基準値を0.03下回ってるのでまあ大丈夫でしょう
そもそもシリンダー交換するような予算もねえし

Cリング外してピストンピン抜くとピストンが外れます

スカートに強めのスラップ痕

ピストントップ
それなりにカーボンは積もってますがそんな悪くはない、かな

サイドの吹き抜けが多いです

ピストンリングとリング溝との隙間は

リングとリンク溝の隙間(単位:ミリ)標準値修正限度
トップ0.09
0.015~0.050

≧0.12
セカンド0.04

問題ありませんでした

オイルリングは固着してます
カーボンも付いてますしこの辺が首振りの原因かなー?

外したオイルリングの一部
固着したカーボンで溝ができてしまっています

ピストン外径(ピストンピンと直交方向にスカート下端より10mmの位置で計測)


ピストン外径(単位:ミリ)標準値修正限度

38.9438.975~38.995≦38.90

ギリギリセーフ
シリンダーとのクリアランスは0.08で許容範囲


ピストンピン穴内径


ピストンピン穴内径(単位:ミリ)標準値修正限度

13.0813.002~13.008≧13.055

んー…ダメ!

ピストンピン外径


ピストンピン外径(単位:ミリ)標準値修正限度

13.0112.994~13.000≦12.980

なぜか標準値を上回ってしまいました
ピストンとピンのクリアランスは0.002~0.014が標準値、修正限度は0.15以上なので、ピンの外径がこの数字のとおりならクリアランス0.07で交換の要なし、ということになりますが…

コンロッド小端部の内径


コンロッド小端部内径(単位:ミリ)標準値修正限度

13.0113.016~13.034≧13.10

あれれ、これだとピストンピンとコンロッドのクリアランスがゼロという計算になっちゃいますね
もちろんそんなわけはないので確実に計測ミス
コンロッド小端とピンの隙間は標準値で0.016~0.022、修正限度は0.30です

シクネスゲージでピストンリングの合口隙間を測ります


合口隙間(単位:ミリ)標準値修正限度
トップ0.15
0.05~0.20

≧0.5
セカンド0.22
オイル0.480.20~0.90≧1.1

問題ないですね

右下のノックピンが錆で固着しています
タガネで頭をつぶしてから裏から丸棒入れて叩いて抜きました

ガスケット剥がし

ガスケット剥がし

あー疲れる

部品を小分けして寝る前にサンエスK1洗浄液に漬け置きします


反応が進むようにお湯で溶いたサンエスK1を冷めないように屋内で放置
サンエスK1は「漬け置きしないでね」と注意書きにもあるので自己責任で


ストレートさん、宣伝したのでお金ください


→その2 ~洗浄・バルブ研磨・ホーニング~

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