←その1 ~バラし~
前回からの続き
お湯でといたサンエスK1洗浄液に一晩漬けておきました
お湯で溶いて流し込んだ以外特に加熱はしてませんが結構よく反応してくれたようです
バルブ、バルブスプリング、ロッカーアームなどバルブ周りはINとEXに分けて、混ざらないよう切ったペットボトルに入れてますがたぶんそこまでする必要もないのかなと
主にナイロンブラシで擦ります
汚れが浮いているのでワイヤーブラシを使わなくても大部分はきれいになりますね
ブラシで落ちない汚れは竹箸でこそいでやると取れます
燃焼室
サンエスK1とナイロンブラシと竹箸でここまできれいになります
洗浄前はこれです
上
右
左
外側はこすったぐらいではあまりキレイになりませんね
気分的にはウェットブラストかけてバリっとキレイに仕上げたいところですが、腰上だけキレイにするのもなんだし、腰下まで手を付ける余裕は時間的にも予算的にも今回ありません
洗浄液で洗い終わったら水でよく洗い流し、エアーで水を吹き飛ばします
鉄製のパーツはすぐに油を挿しておかないとあっという間にサビます
特に鋳鉄シリンダーはすぐに錆が出てきます
ぶっちゃけシリンダーは洗浄液で洗わなくても良かったかも
油を挿すついでにオイルストーンで軽く研磨
気をつけていてもガスケット剥がすときに多少バリが出ますね
オイルストーンはオイルを張ったタッパーに入れてそのまま保管
さて
バルブコンパウンドと光明丹を買ってきました
ガレージが寒いので室内作業にします
ピストンの状態
スラップ痕はあるし一度吹き抜けてるけど、寸法出てるしまあ問題ないでしょ、知らんけど
次、バルブの状態を見るために一度光明丹でチェックしてみます
どうにもならなそうならバルブ発注しないといけないしね
で、
光明丹を
エアツールオイルで溶きます
エンジンオイルじゃないのはたまたま部屋にあったのと、間違えて2個も買ってしまって余ってたから
粘度規格のISO VG-32はエンジンオイルでいうとシングルグレードの10W相当になるようです
ちょっとすくって
オイルで溶きます
よく混ぜて
筆でバルブフェースに塗りました
これで使い方あってるんか?
まずはIN側から
バルブシートの当たりを見ます
と言っても、見方なんてわかるはずもなくw
めちゃくちゃ変な当たり方してなければヨシとします
バルブについた光明丹を拭きとってバルブ側の当たりを見ます
当たり位置は真ん中ぐらい、当たり幅も問題なさそう
次EX
バルブシートがガタガタですね
バルブフェースも荒れてます
サンエスK1だけでは取りきれなかったカーボンがフェース部分に強く固着してます
この状態ではバルブコンパウンドですり合わせしても意味がありませんね、知らんけど
刻印もいまだにはっきり見えないぐらいカーボン残ってるので、まずはこれを除去できるかやってみましょう
ということでガレージに戻り、ジスクグラインダー+カップワイヤでカーボン取れるかやってみます
結果↓
IN
EX
いや~ 電気のパワーってすげえな
もっと早くこれやれば良かった
EX側のバルブフェースは一見キレイに見えますが当たり面の凹みの中がカーボンで埋まっているような状態で、電動工具の力でもこれ以上は取れませんでした
IN側は問題なさそうなのでEX側のみバルブフェースを研磨してみます
最悪失敗してもEXバルブ発注すれば済む話です
で、バルブフェース研磨(リフェース)ってたぶん専用グラインダーで削るとか、卓上ボール盤にバルブくわえさせてそれをさらに電動グラインダーやリューターで削るとかすると思うんですが、バルブをくわえられるような電動工具を持っていない、ということで
バルブフェース手研磨
したいと思います
小さくカットした#400の耐水ペーパーを二つ折にして親指でフェースに押し当て、できるだけ当たり面が平滑に、かつ45度の角度をキープするよう気をつけながら、もう一方の手でバルブをクルクルと回します
1時間後
黒い帯状に見えていたカーボンの薄い部分が削れ、深いカーボンの打痕が見えるようになってきました
さらに1時間後
全体に薄くはなってきましたが深く食い込んだカーボンがまだ残っています
さらにさらに1時間後
まだ消えません
手持ちのペーパーの中で一番粗いのが#400だったので#400から始めましたが、#240かせめて#320ぐらいから始めればよかったかなー
磨き始めて4時間経過
ここまで来るとさっきとあんま変わってないような感じもしますが、帯状に繋がって見えていたカーボン痕がバラバラの点に見えるぐらいまで消えてきました
4時間もクルクルし続けてもういい加減飽きてきたのでここらで止めにします
ここまで面が出れば、あとはバルブコンパウンドで摺り合わせしてなんとかごまかせるでしょう
ま、あんなガッタガタのフェースでも一応エンジン動いてたわけだし(適当
バルブシートの方も、バルブシートカッターがないのでコンパウンドでなんとかする方向でやってみます
次の日
写真がないですがいきなりバルブの摺り合わせ終わりました
IN
EX
点状に残っていたカーボンもほぼ見えなくなりました
バルブシート
EX側まだ少し荒れてて、はっきりとした面が出てない感じですがシートカッターないとどうしようもないのでヨシとします
#1500のペーパーでリング溝の掃除
ついでにスカート下端のエッジも軽くラッピングしておきます
モトメンテナンスかなんかで読んで「いけるかな」とやってみた手ホーニング
#400と#600でナデナデしました
キレイなクロスハッチとはいきませんでしたが十分でしょう、知らんけど
エキゾーストポートのガスケットを外し忘れてたので前に作った丸いタガネで叩いてこじって外します
ついでにエキゾーストポートもペーパーできれいにしておきます
どうせマフラー付けたら見えないけどね
サービスマニュアルの誤植のおかげで間違えて発注してしまったバルブスプリング
自由長を測ってみると
33.32
標準値33.34なので、ほぼ同じでした(当たり前)
古いバルブスプリングの計測値はIN:33.08/EX:33.02で0.3ほど足りませんが規定値内です
なので今回は交換しません
ていうかサービスマニュアルの誤植への苦情ってどこに言えばいいんだろう?まあ安いからいいんだけどさ
ピストンリングセット
リングそのものは規定値内でしたが、サイドレールにかなり強くカーボンが固着していたのと、吹き抜けのダメージをもろに受けてそうだったので大事を取って交換します
箱に対して小さいw
トップリング
セカンドリング
オイルリング
サービスマニュアルには刻印がある方を上にして、と書いてあるんですが
刻印が見当たりません
パッと見断面は対称っぽいのでどっちが上でも良いってことなんかな?
特に苦労もなくピストンリングを嵌めました
オイルリングは真ん中のスペーサーを先に嵌めないとサイドレールが嵌らないのね
それぞれのリングの合口は、ピストンピンとその直角方向を避け、120°ずつ分割します
オイルリングは上下サイドレールとスペーサーの3枚ありますが、スペーサーリングの合口を基準として、サイドレールの合口を20mmずつ左右にずらします
と、ここでクリアファイルを
帯状にカットします
こいつは後で使いますよ
→その3 ~エンジン組み上げ~
前回からの続き
お湯でといたサンエスK1洗浄液に一晩漬けておきました
お湯で溶いて流し込んだ以外特に加熱はしてませんが結構よく反応してくれたようです
バルブ、バルブスプリング、ロッカーアームなどバルブ周りはINとEXに分けて、混ざらないよう切ったペットボトルに入れてますがたぶんそこまでする必要もないのかなと
主にナイロンブラシで擦ります
汚れが浮いているのでワイヤーブラシを使わなくても大部分はきれいになりますね
ブラシで落ちない汚れは竹箸でこそいでやると取れます
燃焼室
サンエスK1とナイロンブラシと竹箸でここまできれいになります
洗浄前はこれです
上
右
左
外側はこすったぐらいではあまりキレイになりませんね
気分的にはウェットブラストかけてバリっとキレイに仕上げたいところですが、腰上だけキレイにするのもなんだし、腰下まで手を付ける余裕は時間的にも予算的にも今回ありません
洗浄液で洗い終わったら水でよく洗い流し、エアーで水を吹き飛ばします
鉄製のパーツはすぐに油を挿しておかないとあっという間にサビます
特に鋳鉄シリンダーはすぐに錆が出てきます
ぶっちゃけシリンダーは洗浄液で洗わなくても良かったかも
油を挿すついでにオイルストーンで軽く研磨
気をつけていてもガスケット剥がすときに多少バリが出ますね
オイルストーンはオイルを張ったタッパーに入れてそのまま保管
さて
バルブコンパウンドと光明丹を買ってきました
ガレージが寒いので室内作業にします
ピストンの状態
スラップ痕はあるし一度吹き抜けてるけど、寸法出てるしまあ問題ないでしょ、知らんけど
次、バルブの状態を見るために一度光明丹でチェックしてみます
どうにもならなそうならバルブ発注しないといけないしね
で、
光明丹を
エアツールオイルで溶きます
エンジンオイルじゃないのはたまたま部屋にあったのと、間違えて2個も買ってしまって余ってたから
粘度規格のISO VG-32はエンジンオイルでいうとシングルグレードの10W相当になるようです
ちょっとすくって
オイルで溶きます
よく混ぜて
筆でバルブフェースに塗りました
これで使い方あってるんか?
まずはIN側から
バルブシートの当たりを見ます
と言っても、見方なんてわかるはずもなくw
めちゃくちゃ変な当たり方してなければヨシとします
バルブについた光明丹を拭きとってバルブ側の当たりを見ます
当たり位置は真ん中ぐらい、当たり幅も問題なさそう
次EX
バルブシートがガタガタですね
バルブフェースも荒れてます
サンエスK1だけでは取りきれなかったカーボンがフェース部分に強く固着してます
この状態ではバルブコンパウンドですり合わせしても意味がありませんね、知らんけど
刻印もいまだにはっきり見えないぐらいカーボン残ってるので、まずはこれを除去できるかやってみましょう
ということでガレージに戻り、ジスクグラインダー+カップワイヤでカーボン取れるかやってみます
結果↓
IN
EX
いや~ 電気のパワーってすげえな
もっと早くこれやれば良かった
EX側のバルブフェースは一見キレイに見えますが当たり面の凹みの中がカーボンで埋まっているような状態で、電動工具の力でもこれ以上は取れませんでした
IN側は問題なさそうなのでEX側のみバルブフェースを研磨してみます
最悪失敗してもEXバルブ発注すれば済む話です
で、バルブフェース研磨(リフェース)ってたぶん専用グラインダーで削るとか、卓上ボール盤にバルブくわえさせてそれをさらに電動グラインダーやリューターで削るとかすると思うんですが、バルブをくわえられるような電動工具を持っていない、ということで
バルブフェース手研磨
したいと思います
小さくカットした#400の耐水ペーパーを二つ折にして親指でフェースに押し当て、できるだけ当たり面が平滑に、かつ45度の角度をキープするよう気をつけながら、もう一方の手でバルブをクルクルと回します
1時間後
黒い帯状に見えていたカーボンの薄い部分が削れ、深いカーボンの打痕が見えるようになってきました
さらに1時間後
全体に薄くはなってきましたが深く食い込んだカーボンがまだ残っています
さらにさらに1時間後
まだ消えません
手持ちのペーパーの中で一番粗いのが#400だったので#400から始めましたが、#240かせめて#320ぐらいから始めればよかったかなー
磨き始めて4時間経過
ここまで来るとさっきとあんま変わってないような感じもしますが、帯状に繋がって見えていたカーボン痕がバラバラの点に見えるぐらいまで消えてきました
4時間もクルクルし続けてもういい加減飽きてきたのでここらで止めにします
ここまで面が出れば、あとはバルブコンパウンドで摺り合わせしてなんとかごまかせるでしょう
ま、あんなガッタガタのフェースでも一応エンジン動いてたわけだし(適当
バルブシートの方も、バルブシートカッターがないのでコンパウンドでなんとかする方向でやってみます
次の日
写真がないですがいきなりバルブの摺り合わせ終わりました
IN
EX
点状に残っていたカーボンもほぼ見えなくなりました
バルブシート
EX側まだ少し荒れてて、はっきりとした面が出てない感じですがシートカッターないとどうしようもないのでヨシとします
#1500のペーパーでリング溝の掃除
ついでにスカート下端のエッジも軽くラッピングしておきます
モトメンテナンスかなんかで読んで「いけるかな」とやってみた手ホーニング
#400と#600でナデナデしました
キレイなクロスハッチとはいきませんでしたが十分でしょう、知らんけど
エキゾーストポートのガスケットを外し忘れてたので前に作った丸いタガネで叩いてこじって外します
ついでにエキゾーストポートもペーパーできれいにしておきます
どうせマフラー付けたら見えないけどね
サービスマニュアルの誤植のおかげで間違えて発注してしまったバルブスプリング
自由長を測ってみると
33.32
標準値33.34なので、ほぼ同じでした(当たり前)
古いバルブスプリングの計測値はIN:33.08/EX:33.02で0.3ほど足りませんが規定値内です
なので今回は交換しません
ていうかサービスマニュアルの誤植への苦情ってどこに言えばいいんだろう?まあ安いからいいんだけどさ
ピストンリングセット
リングそのものは規定値内でしたが、サイドレールにかなり強くカーボンが固着していたのと、吹き抜けのダメージをもろに受けてそうだったので大事を取って交換します
箱に対して小さいw
トップリング
セカンドリング
オイルリング
サービスマニュアルには刻印がある方を上にして、と書いてあるんですが
刻印が見当たりません
パッと見断面は対称っぽいのでどっちが上でも良いってことなんかな?
特に苦労もなくピストンリングを嵌めました
オイルリングは真ん中のスペーサーを先に嵌めないとサイドレールが嵌らないのね
それぞれのリングの合口は、ピストンピンとその直角方向を避け、120°ずつ分割します
オイルリングは上下サイドレールとスペーサーの3枚ありますが、スペーサーリングの合口を基準として、サイドレールの合口を20mmずつ左右にずらします
と、ここでクリアファイルを
帯状にカットします
こいつは後で使いますよ
→その3 ~エンジン組み上げ~
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