←その2 ~洗浄・バルブ研磨・ホーニング~
さて、分解・洗浄とあれやこれやが終わったところで組み上げに入ってまいります
とりあえずスタッドの頭をダイスでさらって
シリンダのネジ穴もタップ立ててみたりします
やりたかっただけです
(トップからみて)右上と右下のノックピンを交換しますが、右下のノックピンは固着して抜けないので腰下バラすときまで交換はお預け
下手に潰して抜けなくなっても困るし
右下のスタッドボルトだけやけに錆びているのは、ヘッドのスタッドボルト穴に開口部があって、見えないところでスタッドが露出しているからだ、ということが今回バラしてみて判明しましたが、なぜそんな設計なのかはいまいち良くわかりません
腰上のガスケットキット
品番が少し変わって(末尾が0から2に)、キットに入っているパーツの内容に変更があるので注意が必要
それにしても高い
こんなに高いと気軽に腰上バラせないな
エキゾーストパイプガスケットもキットに入っています
ソケット当てて叩き込んでやろうと用意してたんですが、すんなり手で入りました
バルブステムシール
これもガスケットキットAに含まれます
嵌めます
ピストンピンクリップ
おもむろにヒートガンを取り出し
ピストンを熱します
白煙が出るほど熱したところでピストンピンを挿入
熱したおかげですんなり入ります
ピストンのINマークを上(吸気側)にして取り付けます
このCリングを嵌めるのが死ぬほど苦手です
どうすりゃいいのこれ
ここで前回作ったこいつを取り出し
ピストンに巻きつけます
タイラップで縛ってピストンリングコンプレッサーの代わりです
材料費10円ぐらいか?
オイル通路のパッキン(キットに含)嵌めて
ガスケット入れます
ピストン付ける前に入れときゃよかった
シリンダーを挿入
おお、なんちゃってピストンリングコンプレッサーがちゃんと役に立っている!
手が入るうちにカムチェーンを引き出して
ガイドローラー嵌めます
シーリングワッシャー入れてローラーボルトで固定
品番変わって、ここのワッシャーもガスケットキットAに含まれます
あとは押し込んで
100均の200円ゴムハンマーでコツコツして入れます
奥まで入ったらサイドの六角ボルト仮締めします
取ったのか、取れてしまったのか、付いてなかったハイテンションコードのクリップも買いました
別に無くても困らないけど付けておきます
またまたバルブコンプレッサー
なお、バルブを挿入する際は、バルブステムに少量のオイルを塗布し、ステムシールを傷つけないようゆっくり回しながら、とサービスマニュアルに記載があります
ピンセットでコッタ入れます
けっこう苦労したけどできました
バルブとコッタのなじみを良くするため、ステム端をプラスチックハンマーで2~3回叩く、とこれもサービスマニュアルに記載あり
シャフトにオイル塗布してロッカーアームも戻します
シャフトの内側にネジが切ってある方が外側(R側)です
シリンダとヘッドの間のノックピン
似たようなノックピンなのにさっきのとずいぶん値段が違います
(トップから見て)左上と右下に嵌めます
メタルガスケット入れて(キットに含)
O(オー)リング入れて(キットに含)
ここのカラーはガスケットキットAには含まれてないので別で発注する必要があります
てか、キットに入ってないってことは通常交換しなくていいってことなんだろうな、知らんけど
ヘッドを嵌めます
ゴムハンマーで軽く小突いて
六角ボルト仮締め
カムシャフト入れて
スプロケットを嵌めます
○印が切り欠きに合うように歯車とチェーンのコマを調整
カムスプロケットの固定ボルトの締付けトルクは0.7~1.1kg・m(約7~11N・m)
タペット調整
ロックナットの締付けトルクは0.7~1.1kg・m(約7~11N・m)
規定値0.03~0.07mmですがシクネスゲージの0.03mmが無かったので0.04mmで合わせました
普通に考えて0.05mm±0.02ということでしょうか
でも、よく考えたらヘッドカバー締めてから最後に調整すればよかったのかなここは
ヘッドカバーのワッシャーもガスケットキットAに含まれてます
一個だけ銅ワッシャーになってます
銅ワッシャーは(トップから見て)左下
ヘッドカバーの袋ナットはガスケットキットに入ってないですが4年前に交換しようと思って買ってあったので交換
ヘッドカバーの↓が付いてる方が下(排気側)です
上下間違えてた
ガスケットも上下反転
もう一度ヘッドカバー嵌め直して
トルクレンチで締めます
規定トルクは0.9~1.2kg・m(約9~12N・m)
ガイドローラーボルトのトルクは記載がないですが、おおよそ1.0kg・m前後だろうという感じで締め付け
ガスケット入れてヘッドのRサイドカバーを付けてからLのヘッドカバーを6x112mmの貫通ボルトで固定します
規定トルクは特に記載がないですが、6mmフランジボルトの標準締め付けトルク1.0~1.4kg・mで締めれば良いでしょう
写ってないですがR側のシーリングワッシャーもガスケットキットAに含まれます
カムチェンテンショナープッシュロッドを挿入します
適当な棒で押し込んで
テンショナースプリングの細いほうを上にして挿して
シーリングボルトを締めます
ここのワッシャーもガスケットキットAに含まれます
テンショナーロッドを入れたら、横のシールボルトを外し
外したシールボルトの穴から1cc以上の新しいエンジンオイルを注入します
シールボルトを戻しますが、ここのシーリングワッシャーもガスケットキットAに含まれます
締め付けトルクはこれも特に記載がないですが、6x18mmのフランジボルトなので標準締め付けトルクは1.0~1.4kg・m
タペットカバーにOリング嵌めて(キットに含)
ヘッドに取り付けます
インテークマニホールドのエンジン側Oリング(キットに含)
キャブレター側の、Oリングはガスケットキットに含まれますが
旧品番では入っていた筈のキャブレターインシュレーターガスケットは品番変更後のキットには入っていません
Oリングはキットに含まれるので、「変えなくてもええやろ?」という意味で入ってないのか、「腰上OHとキャブレターOHは別だよね?」という意味なのか、どっちなんでしょ
キャブも後でバラしますが先に始動確認したいので今はこのまま
マニホールドも一旦戻しておきます
さて、エンジンも組み上がりましたが始動確認の前に少しやることが
クラッチワイヤー緩めて
クラッチレバーからワイヤーを外します
クラッチカバー外して
クラッチレバーストッパーピンを抜きます
前回、手元に部品がなかったのでグリス塗って戻したクラッチレバーですが、新品に交換します
クラッチレバーはけっこう磨耗するので、もって3万キロってとこでしょうか
Oリングは使いまわし
これでもかとグリスを塗りたくります
戻します
よく見るとスプリングを入れ忘れてますね
クラッチレバーにワイヤー繋げて、緩めたクラッチワイヤーを元に戻します
調整方法などは前回と同じ
次
マフラーのステーもついでにキレイにしましょうか
普段拭けないところなので
強力タイプの防錆剤で保護したいと思います
粘度が高くて乾燥するとベッタリとした皮膜を形成するタイプのスプレーで、入り組んだ場所や高温になるパーツの防錆にはまったく向きませんが、こういうステーやスタンドなど錆びやすい下回りには向いてるかなーと思います
次
マフラー戻す前に軽くキレイにしておきましょう
エキゾーストパイプのエンジン側にもカーボンが堆積してます
マフラー裏側の拭きにくいところに軽く錆が浮いてます
エキパイの付け根にも錆が
真鍮ブラシと5-56で軽くサビ落として
パイプの中のカーボンを掻き出します
全部は取りきれませんが疲れてきたのでヨシとします
またいずれきっちりやりましょう
ちょっと思いついて、100均フェルトバフ(200円)と5-56で錆が浮いてるところをバフ掛け
研磨前
研磨後
100均青棒も買ったんですが、CRCだけでキレイになる感じです
旧車のメッキマフラーの浮き錆処理は今後これで良いんじゃないかな~と
さあ、これで始動の準備ができました
マフラー戻します
めんどうがってブレーキペダルもキックペダルも外してないですが、なんとか付け外しは可能
ドレン確認してオイル入れます
プラグも新品に交換
始動を確認しました
まだやることはありますが、とりあえず一安心
→その4 ~キャブレターの分解・洗浄~
さて、分解・洗浄とあれやこれやが終わったところで組み上げに入ってまいります
とりあえずスタッドの頭をダイスでさらって
シリンダのネジ穴もタップ立ててみたりします
やりたかっただけです
(トップからみて)右上と右下のノックピンを交換しますが、右下のノックピンは固着して抜けないので腰下バラすときまで交換はお預け
下手に潰して抜けなくなっても困るし
右下のスタッドボルトだけやけに錆びているのは、ヘッドのスタッドボルト穴に開口部があって、見えないところでスタッドが露出しているからだ、ということが今回バラしてみて判明しましたが、なぜそんな設計なのかはいまいち良くわかりません
腰上のガスケットキット
品番が少し変わって(末尾が0から2に)、キットに入っているパーツの内容に変更があるので注意が必要
それにしても高い
こんなに高いと気軽に腰上バラせないな
エキゾーストパイプガスケットもキットに入っています
ソケット当てて叩き込んでやろうと用意してたんですが、すんなり手で入りました
バルブステムシール
これもガスケットキットAに含まれます
嵌めます
ピストンピンクリップ
おもむろにヒートガンを取り出し
ピストンを熱します
白煙が出るほど熱したところでピストンピンを挿入
熱したおかげですんなり入ります
ピストンのINマークを上(吸気側)にして取り付けます
このCリングを嵌めるのが死ぬほど苦手です
どうすりゃいいのこれ
ここで前回作ったこいつを取り出し
ピストンに巻きつけます
タイラップで縛ってピストンリングコンプレッサーの代わりです
材料費10円ぐらいか?
オイル通路のパッキン(キットに含)嵌めて
ガスケット入れます
ピストン付ける前に入れときゃよかった
シリンダーを挿入
おお、なんちゃってピストンリングコンプレッサーがちゃんと役に立っている!
手が入るうちにカムチェーンを引き出して
ガイドローラー嵌めます
シーリングワッシャー入れてローラーボルトで固定
品番変わって、ここのワッシャーもガスケットキットAに含まれます
あとは押し込んで
100均の200円ゴムハンマーでコツコツして入れます
奥まで入ったらサイドの六角ボルト仮締めします
取ったのか、取れてしまったのか、付いてなかったハイテンションコードのクリップも買いました
別に無くても困らないけど付けておきます
またまたバルブコンプレッサー
なお、バルブを挿入する際は、バルブステムに少量のオイルを塗布し、ステムシールを傷つけないようゆっくり回しながら、とサービスマニュアルに記載があります
ピンセットでコッタ入れます
けっこう苦労したけどできました
バルブとコッタのなじみを良くするため、ステム端をプラスチックハンマーで2~3回叩く、とこれもサービスマニュアルに記載あり
シャフトにオイル塗布してロッカーアームも戻します
シャフトの内側にネジが切ってある方が外側(R側)です
シリンダとヘッドの間のノックピン
似たようなノックピンなのにさっきのとずいぶん値段が違います
(トップから見て)左上と右下に嵌めます
メタルガスケット入れて(キットに含)
O(オー)リング入れて(キットに含)
ここのカラーはガスケットキットAには含まれてないので別で発注する必要があります
てか、キットに入ってないってことは通常交換しなくていいってことなんだろうな、知らんけど
ヘッドを嵌めます
ゴムハンマーで軽く小突いて
六角ボルト仮締め
カムシャフト入れて
スプロケットを嵌めます
○印が切り欠きに合うように歯車とチェーンのコマを調整
カムスプロケットの固定ボルトの締付けトルクは0.7~1.1kg・m(約7~11N・m)
タペット調整
ロックナットの締付けトルクは0.7~1.1kg・m(約7~11N・m)
規定値0.03~0.07mmですがシクネスゲージの0.03mmが無かったので0.04mmで合わせました
普通に考えて0.05mm±0.02ということでしょうか
でも、よく考えたらヘッドカバー締めてから最後に調整すればよかったのかなここは
ヘッドカバーのワッシャーもガスケットキットAに含まれてます
一個だけ銅ワッシャーになってます
銅ワッシャーは(トップから見て)左下
ヘッドカバーの袋ナットはガスケットキットに入ってないですが4年前に交換しようと思って買ってあったので交換
ヘッドカバーの↓が付いてる方が下(排気側)です
上下間違えてた
ガスケットも上下反転
もう一度ヘッドカバー嵌め直して
トルクレンチで締めます
規定トルクは0.9~1.2kg・m(約9~12N・m)
ガイドローラーボルトのトルクは記載がないですが、おおよそ1.0kg・m前後だろうという感じで締め付け
ガスケット入れてヘッドのRサイドカバーを付けてからLのヘッドカバーを6x112mmの貫通ボルトで固定します
規定トルクは特に記載がないですが、6mmフランジボルトの標準締め付けトルク1.0~1.4kg・mで締めれば良いでしょう
写ってないですがR側のシーリングワッシャーもガスケットキットAに含まれます
カムチェンテンショナープッシュロッドを挿入します
適当な棒で押し込んで
テンショナースプリングの細いほうを上にして挿して
シーリングボルトを締めます
ここのワッシャーもガスケットキットAに含まれます
テンショナーロッドを入れたら、横のシールボルトを外し
外したシールボルトの穴から1cc以上の新しいエンジンオイルを注入します
シールボルトを戻しますが、ここのシーリングワッシャーもガスケットキットAに含まれます
締め付けトルクはこれも特に記載がないですが、6x18mmのフランジボルトなので標準締め付けトルクは1.0~1.4kg・m
タペットカバーにOリング嵌めて(キットに含)
ヘッドに取り付けます
インテークマニホールドのエンジン側Oリング(キットに含)
キャブレター側の、Oリングはガスケットキットに含まれますが
旧品番では入っていた筈のキャブレターインシュレーターガスケットは品番変更後のキットには入っていません
Oリングはキットに含まれるので、「変えなくてもええやろ?」という意味で入ってないのか、「腰上OHとキャブレターOHは別だよね?」という意味なのか、どっちなんでしょ
キャブも後でバラしますが先に始動確認したいので今はこのまま
マニホールドも一旦戻しておきます
さて、エンジンも組み上がりましたが始動確認の前に少しやることが
クラッチワイヤー緩めて
クラッチレバーからワイヤーを外します
クラッチカバー外して
クラッチレバーストッパーピンを抜きます
前回、手元に部品がなかったのでグリス塗って戻したクラッチレバーですが、新品に交換します
クラッチレバーはけっこう磨耗するので、もって3万キロってとこでしょうか
Oリングは使いまわし
これでもかとグリスを塗りたくります
戻します
よく見るとスプリングを入れ忘れてますね
クラッチレバーにワイヤー繋げて、緩めたクラッチワイヤーを元に戻します
調整方法などは前回と同じ
次
マフラーのステーもついでにキレイにしましょうか
普段拭けないところなので
強力タイプの防錆剤で保護したいと思います
粘度が高くて乾燥するとベッタリとした皮膜を形成するタイプのスプレーで、入り組んだ場所や高温になるパーツの防錆にはまったく向きませんが、こういうステーやスタンドなど錆びやすい下回りには向いてるかなーと思います
次
マフラー戻す前に軽くキレイにしておきましょう
エキゾーストパイプのエンジン側にもカーボンが堆積してます
マフラー裏側の拭きにくいところに軽く錆が浮いてます
エキパイの付け根にも錆が
真鍮ブラシと5-56で軽くサビ落として
パイプの中のカーボンを掻き出します
全部は取りきれませんが疲れてきたのでヨシとします
またいずれきっちりやりましょう
ちょっと思いついて、100均フェルトバフ(200円)と5-56で錆が浮いてるところをバフ掛け
研磨前
研磨後
100均青棒も買ったんですが、CRCだけでキレイになる感じです
旧車のメッキマフラーの浮き錆処理は今後これで良いんじゃないかな~と
さあ、これで始動の準備ができました
マフラー戻します
めんどうがってブレーキペダルもキックペダルも外してないですが、なんとか付け外しは可能
ドレン確認してオイル入れます
プラグも新品に交換
始動を確認しました
まだやることはありますが、とりあえず一安心
→その4 ~キャブレターの分解・洗浄~
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